釣り

鯉の産卵行動(4〜6月)
鯉の産卵行動(4〜6月)

 私の地元諫早には、諫早湾干拓という皆さんご存知の国営干拓事業によって新たにできたとてつもなく広い淡水湖(調整池)が、しかも自宅から車で15分ほどの所にあります。もともと潮の満ち引きによってできる遠浅の干潟だった所が、閉め切り堤防により淡水湖と干陸湿地に代わったものです。その調整池には数本の河川の流れ込みがあり、いろんな淡水魚の生息域となり新たな生態系生まれています。

 さて、今春の或る日、偶然にバカでかい魚影を発見、それを機に鯉や雷魚などが潜んでいることを知りることになり、この5月から新たに餌釣りとルアーを初めました。餌釣りはドイツ鯉というウロコが大きくて少ない、大物狙いです。未だロッドをしならせてくれません。


こぼれ絵話

入れ食い(2016.06)

  3年振りの鯉釣り、地元のオールラウンド・エキスパートアングラーN氏と幸いにも知り合う機会を得て、氏のご希望に応えて小生の通うポイントへ久しぶりに出かけることになりました。

 芝刈りハサミを持参し、人丈に届きそうな雑草を刈り足場作りから始まりました。勝手知ったこの場所は、水門の近くのクリークから開きに差し掛かる比較的水の動くところで、魚種が豊富に集まるところでもあります。車から多くの荷物を持ち込み、椅子に座ってゆっくり過ごせるポイントです。

 先ずは撒餌作りから、基本的に撒餌と付け餌は釣具屋で調達できる一般的に言う団子(練り餌)、撒餌の方はポテトを少なくパン粉を多くしたベースに寄せる効果の高い比較的にバラけやすい粗めのものを混ぜ、付け餌はパン粉よりポテト多くした鯉用定番「みどり」にさなぎ粉や他2種類を混ぜて粘りを強くして落ちにくく練ったものを用意しました。これらの種類と練りは以前と同じで、かなりと効果と実績のあるものです。

 仕掛けは、吸い込み張りをバラしてバラケようの天秤を残して1本もしくは2本針にし、玉ウキを約20センチ間隔に大きさを変えて付け二番目の浮きを浮き下に合わせます。玉浮きを縦に並ぶように糸を張り、風で少々波立っても当たりが良く分かるようにしています。小さい最初の当たりなどは2番目の浮きが反応し、本格的な当たりになると三つ目も一緒にポコポコやり出し、かと思えば左右に動いたり、いっぺんに持って行ったり、全部沈んで持って行ったりなど、多少の波でも分かります。N氏初回の今回は、餌と仕掛けは小生のやり方を見てもらうということでこちらで用意したものを使ってもらい、持参された青物用(海釣り用)竿で引きを堪能されました。

 さて、釣果については結論から言って、めちゃくちゃな入れ食い状態に、撒餌が効き過ぎて入れたら2〜3分で当たりが出るという、鯉釣りとは思えない釣りとなり、ご一緒したN氏もびっくりの楽しい1日となりました。


鯉の溯上(2013.06)

 淡水魚の性でしょうか?段のついた速い流れができると、この時期の魚はどうしても上流へと遡ります。今日の一般河川の状況は、取水用の堰があったり防災用の砂防ダムが幾重にも設置されたりしていて、魚達にとっては上流を目指すものの難しい状態になっており、川の上流から海まで行ったり来たりして世代交代を重ねていた時と大きく様変わりをしています。

 この樋門による排水のための一時的な流れにあっても、魚達は必死に上流を目指そうとします。その先の状況たるや、決して川のような瀬があったり、岩場があったり、落ち込みがあったりなど、また鯉や鮒などが好む水草の生えた浅い水際などの産卵に適する場所などなく、むしろ樋門より内側は干上がりそうな狭い用水路の行き止まりなんです。子孫繁栄どころか、犬死にに行くようなものです。

鯉釣り2年目に突入!(動画/2013.05)

今シーズンから,頭にビデオカメラを付けて浮きの動きを伺うようしました。

その一発目の合わせの瞬間映像です。


鯉の産卵行動(動画/2012.04)

淡水化した干拓調整池に潜む、バカでかドイツ鯉(2012.04)

見せてもらったドイツ鯉
見せてもらったドイツ鯉

 干拓でできた、干陸地のスケールの大きさにはいつもながら圧倒されるものです。そして、自然の力はどんなに大きくても広くても、時とともに何時の間にか「自然」という形を創り上げていくものなのだなあ~と、感心させられます。また、この広さだからこそという楽しみ方もあるようで、犬の散歩やランニング、バイク、パラスポーツの練習のほか、エンジン付きパラグライダー、ラジコンヒコーキまで、いろんな人達が訪れています。 

 我家の恒例となっている干陸地散策の或る日のこと、菜の花とたんぽぽの群生を見ながら奥の水辺で車を降り何気なく葦際を歩いていたら、バシャ、バシャと大物の魚の跳ねる音を聞き、私は “ヒョットしてっ” と静かに足音を殺して歩いていくと、水際の葦の中にゆらゆらと泳ぐ50㎝はあろうかという魚影を見つけました。しばらくじっと見ていると、あっちにもこっちにも、という具合にバシャバシャ水音をたて、時折背びれを覗かせたり横になってギラっと魚体を見せたり、私としては得体の知れない初めて見る光景に興奮してしまいました。

 直ぐさま、もっと奥の下流の水際を見てみようと車を走らせると、止まっている1台の車を発見、その陰で一人のご老人が釣り糸を垂らしているではないですか。さっそく、“すいません、何がつれるんですかあ?”と話しかけると、“鯉!、鯉!”と返ってきました。ついさっきまで、バスかな?、雷魚かな?、ぼらかな?、いや、もう淡水のはず?と連れ合いと話してたばっかりだったので、“なるほど、本明川に放流された奴か”とすぐ合点がいきました。それにしても、釣り上げられていたその姿を見せてもらってびっくり!、65cmの大鯉だったのです。

 

 次の日、私はある企みを胸に、実は近くのもう少し水質の良い場所を見つけて、そこに1㎝角ほどに切ったパンを投げて餌付けをしてみようと、というのは、鯉が水面に浮いた白いものが食べ物だと学習すれば、フライに食いつくようになる筈という考えで下見のつもりで再度行ったら、すでに昨日の釣り人と他に3人の人が来て竿を出しているではありませんか。

 “こんにちはあ、また来ましたあ”と挨拶しながら近づくと、“ドイツ鯉が釣れましたよ”と笑顔で迎えてくれました。初めて聞く、そして見る大物に、ただただ驚かされました。“スゲーッ!”。

 そして、もう一つ驚いたことに、この大きな鯉を直接網ですくい上げるという新たな老翁さんに出会い、“今日は4匹”と言って見せてもらったところ、60cm以上あろうかという大物も入っていた。これまたビックリ!しかも、棒に丸い網のついた普通の網で。そして、別れ際遠くで、”網ば破られたあ…”と。