夏虫たちのホームステイ

 子供にとって夏休みと言えば、やはり虫採り。息子の一土も虫採り網を持ってセミ採りなどに夢中になっています。お陰で、我が家では何かの虫がいつも2〜3日ホームステイして帰って行きます。

 私も子供の頃観たクマゼミの神秘的な羽化の瞬間、今夏は息子の一土にもその瞬間を見せることができました。透明感のある薄緑色から段々と成虫の精悍な黒色に変わっていく様子は、繊細でなんとも表現しがたく、その神秘さに子供の頃感動を覚えたことを想い出しました。そして、その頃セミ採りして遊んだ公園や一緒に遊んだ友達のことなど、懐かしく蘇らせてくれました。

 当地諫早は、山や川、そして海、干拓でできた大きな池など自然が豊富にあり、梅雨時期のホタルから始まってセミ、トンボ、チョウチョ、カブトムシ、クワガタ、バッタ、カマキリなど、いろいろ虫たちを身近な所で採取できます。そんな虫たちを家に連れ帰り、しばらく遊んだら元気な内にまた帰してあげるという、夏だけの楽しみを味わっています。

 

 一つだけ、家族で大変ショックなことを観察することができました。というのは、カブトムシ採りに山に入った所で見つけた大きなカマキリを連れ帰り、3〜5日間我が家でステイさせ山に帰した際たまたま放した木に偶然別のカマキリがいて、カゴから出して木の幹に放したらすぐ寄って来ました。繁殖期でもあり、仲良くするのかな? と思って見てたら、いきなりガブッと首あたりに噛み付いてしまいました。カマキリのオスは、交尾の後子孫繁栄のため我が身をメスに捧げると聞いていましたが、その瞬間を目の当たりに、いや交尾なしでオスに食らいつくところを見たのは初めてです。息子の一土にも、少しショックでしたが、なかなか観れない瞬間を見せることができて良かったと思っています。

 カブトムシなどは夜になるとガサガサと音を立てて歩き回り、ゼリーを一晩でペロリとたいらげ、バッタやトンボは霧吹きで水分を与える時スキがあらばと羽ばたいて逃げ出し、明るいカーテンに止まります。

 そんなこんな、一土にとっては、手に乗せてみたり触ったり、少し怖いのと楽しい思いが入り混ざった子どもらしい一夏の経験をすることができました。