団塊世代の 夢追い人たち

 我家の家庭菜園「殿の山ファーム」貸し農園のオーナーK山氏は、小生と同じ定年退職組の団塊の世代の一員、私たち同世代は戦後の高度成長期の企業戦士として我武者らに仕事をして来た者同士です。やっとこの歳になって、自分の好きなことがやれるようになりました。

 K山氏は、岬の山林を自ら一人で誰にも邪魔されることなく自分流に楽しみながら開墾されたそうです。切り倒した樹木の本数、約5000本、退職二年前からこつこつと通い準備をされて来られたと聞きます。リタイアーを機に、第二の人生を全うしようと経験のない無農薬有機栽培農園を始められ今年でオープンから7年目、山だった岬が今では絶景を見下ろす露天風呂付きの自然農園となりました。

    殿の山ファームは、野菜畑(ジャガイモ、安納芋、里芋など)のほか、母屋(オーナー自宅)、軽食喫茶の殿の山茶屋、夕陽を眺めながらの焼肉小屋、野外ステージ、多目的広場、バンド練習等のできる多用途小屋、ピザ釜、露天風呂、そして膨大な数の果樹園(梅、桃、ブルーベリー、びわ、柑橘類、ほか多数)、そして山羊、フランス鴨、鶏、烏骨鶏、犬、猫と同居されています。

 殿の山ファームでは、一年に2回スローライフをテーマとする一泊二日のフェスタが開催され県内外から若者をはじめとする老若男女が楽しみます。無農薬有機栽培による農業をされているネットワークの方々が一堂に会する機会として、また今日では見ることができなくなった生活の知恵と体験を眼の当たりに、正にスローライフな非日常の時間を過ごすことができます。

 そんなK山さんの生き方と発展し続ける殿の山ファームに触発された氏のご友人、小生とやはり同年の水産関連会社などのグループ企業の社長をされているA沼氏曰く、“ K山氏の殿の山には年寄りばかりではなく、いろんな所から若い人たちが集まって来ている。なぜなんだろう、羨ましい。それから,次から次へといろんな物が増えて充実していくことが凄い” 、“ 殿の山は、陸(山)の農園だから、自分は海の牧場を展開している。殿の山のように若い人達にも楽しんでもらえるような海をテーマにした夢を展開していきたい。つい先頃たまたま小島を購入する機会を得、その小島を直感的に取得したばかりだが、現在無人島となったままの小島には果樹園や建物、クルーザー、カヌーなどそのまま使用できるできる状態にある。なので、皆さんに活用方法等のアイディアを欲しい、また利用をしていただきたい。” と夢のような話をされました。後日、早速その島を探訪しようとなり、関係者の方々とチーム殿の山のメンバーで訪れ島内の探検を楽しみました。今後どのような展開が待っているのか、大変楽しみです。

 さて、団塊の世代となるともう一人のスローライフの達人、F川氏の存在を抜きには終われません。諫早と大村との市境の山の中の谷間、自然有機牧場「とうせんぼう」という自然農園付きの別荘で自然暮らしを悠々と満喫されています。

 こちらも緑豊かな山間の静かな谷間に佇む広々とした自然農園で、鶏や山羊、鴨、花園、数多くの果樹などが植えられており、一年を通じていかにもスローライフを楽しんでおられるようです。中でも、鶏の自然有精卵については天下逸品です。広い自然空間での放し飼いに近い飼育は当然のこと、青汁でお馴染のケールや魚粉、麦など10種類以上のこだわりの自家配合飼料、豆腐やおからなどの自然のもだけで育てておられます。その卵の美味しさたるや言うまでもなく、生臭さのない優しい濃くのあるなめらかな甘い、子どもの頃の懐かしい自家製卵の味わいなんです。そして、黄身の色が違うということです。通常の卵の黄身は、少しオレンジ色がかっていますが、こちらの卵は澄んだ優しい黄色です。これは、自然なものばかりしか食べていない証拠だそうです。お陰で、我が家の卵はほとんど毎日この卵をいただいています。

 それから、今秋久しぶりに干し柿を吊るすことができましたが、 ”とうせんぼう” の柿の実をちぎらせていただき二階の軒先に並べて干すことができました。