カメラとの永い付き合い

 カメラと本格的に付き合いをはじめたのは、大学時代である。美大のデザイン科を専攻していたので、写真の授業があり必要となった。当初はお金がなくて買えず、友人のを借りて課題の提出を免れたものだ。その後になって、やっと自分のカメラを新宿の中古屋で入手、そして事務所をやり始めた頃に60×70㎜ブローニー判フィルムのアサペンを、やはり中古で手にした。このアサペンは、仕事で実際に重宝したものだがむしろそのためにと言ってもよいほど活躍してくれた代物である。本格的な物撮りには少々無理があるものの、長ダマにリングをかませれば、小物の撮影にもなんとか使えた。

 さて、今はすっかりフィルムを使わないデジカメ時代に変わり、さらに目まぐるしく進化をし続けているようだが、結局交換レンズを使うカメラへと戻っているような一面もある。

 求められているところは、アナログカメラ時代のレンズの持ち味である自然なボケと解像度のバランスをいかにというところに行き着き、光学式レンズに戻ってきた観は否めない。例えば、自然なぼけのない写真は不自然に感じ、どこにでもピントが合ってしまうデジカメ特有の写真は、やはり写真らしくないということになったようである。

 しかしながら、一方でデジタルの素晴らしさには驚かされることも多く、アナログ時代には到底撮れなかった暗い所での撮影など、今では振れずに結構しっかり撮れるようになった。また、光源の違いによる色かぶりもしかりで、とにかく自動にセットしておけば殆ど心配なくカメラ任せで失敗が無い。その上、HD動画撮影までもOKであるから驚きである。

 

 これから先、どうなっていくのだろうか。スマートフォンのカメラ機能もバカにできないし、技術の進歩のすばらしさには目を見張るものがある。

 

<追伸>

 昨年、NEX-αを水につけてパーにしてしまったので、ネットで中古ボディーを入手した。今春からは、防水パックなるものをすでに調達しており渓魚の写真撮影に挑もうと準備万端である。さて、肝心の渓魚と出会えるだろうか。