実家八女での八幡さん初詣

 福岡県の片田舎、人口約35,000人の町に私の実家はある。その八女はお茶の産地として全国に知られ、特に玉露は有名である。だがしかし、八女はその他にも江戸時代から伝統工芸や文化が引き継がれている、町人のまちでもある。今回久しぶりに初詣に訪れた“八幡さん”は、こども時代の思い出として鮮明に映像で残っている人形浄瑠璃「放生会」の奉納祭りが催される、福島八幡宮だ。大変希少な丸石の石垣積みと佇まいは、今改めて見ると我々人間の時を越えた悠久な風情を漂わせていた。奉納祭りは、毎年秋の彼岸時期、釘一本使わず組み立てられる伝統の舞台で演じられ、この時の特等席となるのが丸石の石垣積みとなる。

 一つの演目に観客の頭上にスルスルと太鼓が現れ、その中から花火とともに狐が現れるという最大のクライマックスシーンがあり、私は、幼い子どもの時そのシーンを夢中で見上げていてついつい舞ってきた火花で額を火傷してしまったのである。今でもその痕が記憶とともに証として残っている。

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